18日 午前中 TOTOテクニカルセンター(渋谷区)にて
取り組みを伺いました。
東洋陶器株式会社設立から、1917年設立
創設100周年 ユニットバスは世界初 50年前 1964年東京オリンピック招致決定を機にホテルに設置された。
1980年には、新しいトイレ習慣を創造し、国民生活に対して
貢献した機械として歴史的価値が認められた
ウォシュレットを発売
生活に密着したトイレ機器 節水対応の新機種等も見させて頂きました。
また、
サンアクアTOTO株式会社も視察しました。
サンアクアTOTO株式会社は、第3セクターで、重度障がい者を
多数雇用する企業です。 (TOTO株式会社の特例子会社)
特例子会社数は25年度末現在 380社。
企業の義務としての障がい者雇用があります。
社員数50名以上の企業は毎年ハローワークに障がい者雇用状況の
報告義務があり、社員数200名以上の企業では、法定雇用率
(社員数に占める障がい者の割合)2%が定められています。
また2%を下回る企業には、1人に付き月5万円の納付金を納める
義務があります。
国の障がい者数は約744万人
身体障がい者 約366万人
知的障がい者55万人
精神障がい者323万人 国民の約6%がいずれかの障がいをもっています。
障害者雇用に関わることについて会社は、
・CSR(企業の社会的責任)
・ES(従業員満足)
・CS(顧客満足)を基本に、企業の強さと発展の条件として、
障害者と一緒に働くことを一つの手段と考え取り組んでいるそうです。
サンアクアTOTO株式会社は1994年の設立 。
障害者が健全に社会生活を送るために、設備は全面バリアフリーに
なっており、様々な場所に工夫が施されていました。
・駐車場は障がい者の方が優先で屋根付き駐車場になっている。
・車椅子でも傘を使わず会社に入れる。
・火災時は、障がい者は早く逃げることができないため、
屋根を高くした天井を採用。
・入口のドアも把手も工夫されていて、ドアの中央には窓があり、
開ける方向を示すように三角形にしている。
・トイレもスペースを多く取り、車椅子の方の対応も万全になっている。
・大きな窓がある場所には、車椅子用のガードレールが設置され
安全面も工夫されている。 障がい者が働く環境ではないという企業も多い中、
サンアクアTOTO株式会社は工夫をして雇用を創出しているそうです。
障がい者雇用の中でも、重度障がい者雇用率が68%と、
雇用率が多いことが特徴です。
今年は、全国障がい者技能競技大会(アビリンピック)には4名が
代表で参加しているとのこと。
製造革新 生産性向上のポイント → お金をかけずに改善
社内外活動として畑作りでコミニケーションづくりをしている。
実際に働いている障がい者の方々に作業工程での工夫等、
少しの工夫により作業工程をスムーズにしている工夫を伺いました。
サンアクアTOTO株式会社は、特例子会社の設立の推進も行っています。
サンアクアTOTO『工場開放の日』を開催し、工場見学と社員講話を
行っているそうです。
「自分を語る、会社を語る」をテーマに、障がい者の雇用事情、
企業としての受け入れ、優しい職場環境づくりの工夫など、
参加者と一緒に考える機会にしているそうです。
社員教育として、新入社員にサンアクアの工場研修があり、
自分が恵まれていることを知り、また生活弱者を守って行くことの
大切さに気づくことの研修を行っているとのこと。
障がい者の雇用は、企業・行政が責任をもって行っていますが、
障がい者雇用率を達成している企業は、平成25年現在42.7%と
なっています。
横浜市内の企業にも推進を呼びかけるとともに、
障がい者優先調達推進法が平成25年4月より施工され、
横浜市においても平成27年から共同受注センターがスタートします。
実際に障がい者雇用の環境改善が進むよう尽力して行きます。